自分の指かピンクローターだけが恋人という寂しい日々を過ごす女性のために、一夜だけのバーチャル彼氏となってくれる男性を派遣するサービスを行っているのが「レンタル彼氏」だ。

男性は登録料無料で、女性会員の１日彼氏となってデートするだけで、そのたびに最低３万円の報酬を得ることができる。
“最低３万円”と書いたのは、あくまでもこれはデート代への対価だからだ。
もちろんほとんどはデートだけでは終わらない。
セックスまでのフルコースとなれば、１日だけで５～１０万円以上の収入を得ることが可能となる。

こうした女性向け風俗系サイトのコラムを書くと、必ず「そんな美味しい話があるわけない」と、記事そのものを疑う男性がいるのだが、今の時代、“女性が男性を買う”という行為は、疑いを挟む余地すらない社会現象のひとつである。
例えば、奇しくも最近、サイト名と同タイトルの書籍がドラマ化もされたが、原作は女性ルポライターの酒井あゆみ氏が、１００人以上の“男を買ったことのある女性”への取材がベースになっている。蛇足を承知で付け加えるなら、その１００人以上の女性たちも、ほんの氷山の一角に過ぎないのである。

当サイトを利用する女性たちの動機は実に様々。
「暇な時に、デートに付き合ってくれる男性が欲しい」「色んな男性とセックスしたい」「恋人と別れた寂しさを紛らわしたい」……。
利用者の中には、レンタル彼氏との疑似恋愛から本当の恋が芽生えたというケースも少なくない。
高額な収入を得ながら、相性抜群の彼女探しができるというのも、レンタル彼氏という仕事の特典のひとつだろう。

お仕事とはいえ、デート中はひとりの男と女。男性も、疑似恋愛を思いっきり楽しんでいいのだ。